隣りの人のいいところ

子どもたちと過ごす時間の中で、5分ほどの空き時間ができました。

 

いろんな意味で流動的な集団ではありますが、なんとなく落ち着いている

今日この頃。

 

でもね。

子どもたちはなかなか認めてもらう場面がないんです。

 

当たり前の事をちゃんとやってるから、当たり前すぎてわざわざ認める

事を、大人が忘れてしまっているんです。

 

子ども達をみていて、ふと、そしてやっと、そんな事に気づいた私。

 

次のステップに進むことばかり求められて、

何も悪い事なんてしていないのに、

なんとなく毎日反省を求められているような

そんな毎日を子どもに提供してしまっていました。

 

自分への叱咤と子どもたちへのおわびをこめて、

大人も交じって大きな一つの円をつくり、

「隣りの人のいいところを伝えよう!」

とやってみました。

 

「えーっ!?」

と言いつつ円になる子どもたち。

伝える方も伝えられる方もなんとなく照れくさい。

こそばゆい空気が流れる中でちゃんと一周して終了。

 

ほんわかしたあったかい空気が部屋中に充満し、

なんとも表現できない幸せな気分。

もちろんそれは大人も子どもも!!

 

*****

 

数日後、子どもたちの中でちょっとしたトラブルが起きました。

 

小さな行き違いから思い込みも加わって事実とはだんだん

ずれていく・・・。

どんな展開になるのか心配しましたが、子どもたちだけで

「本当の気持ち」を伝えあい、

「今からみんなのいいところを言い合おう!」

と円になって先日やったことと同じことを始めました。

 

そしてまたまたほんわかあったかい空気が流れ、トラブルは見事に

解決したそうです。

 

素晴らしい学習能力!

 

今の、まさに今のこの子たちを見てほしい!!・・・と、切に

願ったのでした。