みつからないと言ってみる

朝一番に母親から電話がかかってきました。

「お父さんの喪服のズボンがないねん!

レンタルしてくれるところ知らん?」

と・・・。

 

今日の14時からのお葬式に着ていくための父の喪服のズボンがないと。

2年前に着た時にクリーニングに出したあとから記憶がないと。

10時になったらクリーニング屋さんに行ってみようとは思ってると。

その頃には夜勤明けで兄が帰ってくるから兄に借りるのもありと。

昨日のお通夜で父だけがグレーの服を着ており目立ってしまったと。

 

母はよく、一緒に住んでいる弟や、歩いて3分のところに住んでいる兄に

言えばよいことを私に言って来ます。それも、世間話ではなくどうにかしてほしいことを、車で45分のところに

住んでいる私に言ってきます。

そして大抵の場合、私は聞くだけで電話を切ることになり、

切ったあとで私にできる事は何かないかと思案し、

その頃に、母から「解決した」とまた電話がかかってきます。

 

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これが、「ひとまず吐き出す」ということかも。

想定外の事が起きて頭の中にいろんな事が浮かんでぐちゃぐちゃに

なっているときに、誰かに聞いてもらう。

すると、それまで見えなかったものが見えてくる。

ぐちゃぐちゃが整理されて、新しい情報を入れる隙間が頭の中に

できたので、新しいものがみえる。

 

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今日もやっぱり、私が「男性用礼服レンタル」をネットで探していると、

母から

「タンスの中にあったー!」

と電話がかかってきました。

「お騒がせしました」と母は言うけれど、ひとまず雅子に言ってみようと思ってもらえたなら、

お役にたててよかったです。